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「う、うぅ…」
いつのまにか石畳に寝転がっていた。
起き上がって周りを確認。
ゴォォォオ…メラメラ
「ワタシのマイカァァアァァア!!」
目の前で飲酒運転手のタクシー…否、マイカーが元気良く燃え盛っていた。
マイカーだったんだ…。
それで金とったら犯罪なんじゃ…?
そういえば身体中ズキズキする。
どうやら車から投げ出されたみたいだ。
手や足にも所々擦りむいたり痣ができていたりしていた。
因みに!今は夏なので夏らしい格好をしています俺です。
一応補助的な説明。
「ソコのアナタ!」
「うわ、」
そんなことを考えていたら飲酒運転手に胸ぐらを掴まれた。
背はあちらの方が遥かに高い…というかコイツ2mあるんじゃないですか!?的な勢いで。
決して俺が小さいわけではない!断じて!
いや、本当に。本当だってば!
というわけで背はあちらの方が高いので俺の体は浮いた。
ヒョイ、って感じで。
「ワタシのマイカー、ドウシテくれるンデスカ!?」
「う、うー…!」
首が絞まって上手く話せない。
どうでも良いがこのページの俺の台詞、"う"しか言ってないよ!!
そんなことより、まじで苦し…
「テメェ…政宗様のシマで何してやがる!!」
ザンッ
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