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ドサッ
「うっ!?」
俺は尻餅をついた。
何故か解放されたらしい。
「大丈夫か?」
助けてくれた人が俺を振り向く。
嗚呼、スローモーションみたいに感じる…胸が高鳴る…
…貴方の顔が逆光で見えない!!
コクコクと頷いて大丈夫と知らせると目の前の人は飲酒運転手の方を向いてしまった。
「…俺の後ろに居ろ。」
「は、はいっ!!」
どうしたことだろうこの胸の高鳴りは!!
貴方は…誰?
ドゴォッ!!
「キサマァァア!!ユルシマセンゾォォオ!!」
飲酒運転手が床にクレーターをつくってこちらに突進してきた。
「危ないッ!!」
次☆回☆予☆告
俺の前にいきなり現れたヒーロー
しかしお礼を言う暇も名前を聞く暇もなく襲い掛かってくる飲酒運転手…
絶体絶命!!そして貴方は誰なの!?
次回、2日目に続く!
となるわけではなく。
ああこんな妄想をしているうちに飲酒運転手は一撃でのされてしまっていた。
「おい、立てるか?」
手を差し出された。
俺は素直に手を借りて立ち上がった。
「あ、りがとう…ございます…」
照れながら少し俯いた後、目の前の人の顔を見る。
「そうか、よかっ…」
「あばばばばば…」
バタンッ…
「おい、どうした!?」
俺は気絶した。
893の方だったと思わなかったんだもの!
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