思い込み

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教室に着くとクラス中の視線を浴びた。 そしてすぐに、ゆみが問いかけた。 「おー!帰ってきたあ♪杉上の告白どうしたあ?」 杉上とはさっきの告白少年。 まあ、補足に。 「別に何も無いよ?顔しか知らない奴と付き会わないっつーの!」 キャハハ♪ ゆみは明るく笑った。 「杉上馬鹿にしてんの?」 かなは馬鹿にすることもされることも嫌い。 だから、こういう時に笑ってほしくない。 杉上はどうでもいいけど。 「あー?違う、違うって!!」 ゆみはちょっとあわてて、両手をぶんぶん交差させた。 「杉上も結構いい奴なのにどんだけ佳奈美のレベル高いんだよ? ってゆー佳奈美に対する笑い♪」 「余計むかつくっつーの!!」 佳奈美はゆみのわき腹を思いっきりくすぐった。 「キャ――!!」 佳奈美ははこのクラスが大好き。 ひがんでる奴もちょっといるけど・・・ 中学のときはひがみばっかで全然楽しくなかった。 この明るい雰囲気が、好き。
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