3人が本棚に入れています
本棚に追加
教室に着くとクラス中の視線を浴びた。
そしてすぐに、ゆみが問いかけた。
「おー!帰ってきたあ♪杉上の告白どうしたあ?」
杉上とはさっきの告白少年。
まあ、補足に。
「別に何も無いよ?顔しか知らない奴と付き会わないっつーの!」
キャハハ♪
ゆみは明るく笑った。
「杉上馬鹿にしてんの?」
かなは馬鹿にすることもされることも嫌い。
だから、こういう時に笑ってほしくない。
杉上はどうでもいいけど。
「あー?違う、違うって!!」
ゆみはちょっとあわてて、両手をぶんぶん交差させた。
「杉上も結構いい奴なのにどんだけ佳奈美のレベル高いんだよ?
ってゆー佳奈美に対する笑い♪」
「余計むかつくっつーの!!」
佳奈美はゆみのわき腹を思いっきりくすぐった。
「キャ――!!」
佳奈美ははこのクラスが大好き。
ひがんでる奴もちょっといるけど・・・
中学のときはひがみばっかで全然楽しくなかった。
この明るい雰囲気が、好き。
最初のコメントを投稿しよう!