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「あ、俊～南ぃ～、かな、今日急いで帰らなきゃいけないんだー」
「え？なんでよー？今日はカラオケ行こうと思ってたのにぃー」
南がほっぺたを膨らませてみせる。
可愛い。
「で？まじでなんでなん？」
俊はさっきまでの不機嫌さがなくなっていた。
ちょっと話題を変えただけで忘れるなんてなんて単純…。
こういう俊が可愛いと思う。
「ん～なんか知んないんだけどお…。とにかく早く帰って来い
って言われたんだよねぇ…」
なんか…、親があまりにも穏やかに言うもんだから何も聞けなかった。
いつもはあんなに仲悪いくせに…。
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