第7章 新たな一歩へ

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少しばかりの間ー沈黙が流れた。 幸隆 『で、武田の重臣たる 二人を寄越しての.. 来訪、如何なる御用向きで?』 謝罪していた先程とは 打って変わって堂々たる態度で 質問を二人にぶつけた。 勘助は出された茶を、 少しすすり飲むと返答をする。 勘助 『幸隆様、 今のこの情勢を幸隆様は どう思われておられまする?』 茶入をトンッ!!と、 下に置くと勘助は 幸隆に向け、そう質問を返した。 幸隆の質問に答える前に 勘助は幸隆の考えを知り、 話をどう進めていくかを 知りたかったのである。 幸隆は勘助の目を見据え 幸隆 『南に相模に北条家. 西に甲斐の武田家.. これら二家の強豪に挟まれ 前の戦で多大な損害を受けた 山内 上杉家‥‥ 南 西より共闘で攻められれば 東上野 武蔵を領する 上杉家に対し絶対不利に 陥るは必至‥‥‥』 幸隆はまず 山内上杉家周辺の思う処を述べた 勘助 『幸隆様、 そこまで読めていても 山内上杉 ひいては、 西上野国箕輪の長野業正殿の元を 離れぬのでするか!?』 この問いに幸隆は、 ギラリとした目つきで
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