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幸隆
『武田家は今や、
南信濃を手中に治めた。
次に狙うは北信の制覇…
だが、北信には奴が居る。
信濃源氏‥村上義清！』
当時、
武田家は信濃制覇を成すべく
幾度無く出兵を繰り返していたが
北信濃の雄 猛将 村上義清の、存在に苦しめられていた。
幸隆は元領主の頃‥
幾度無く義清と戦った経歴があった
勘助
『その通りで！
北信濃の諸侯は
武田に付いたり
村上に付いたり‥
一筋縄では行かぬ相手‥』
幸隆
『そこで、
地理にも詳しく
戦歴も有り‥
諸侯と交流のある俺に
目をつけた訳だ』
笑いながら勘助へ皮肉を言う
すると
信方
『確かにそれもある！
だが、先程言うた事に
嘘偽りは無い‥
勘助の言う通り
一筋縄ではいかん！』
そこで幸隆は二人の度肝を抜く
言葉を断言する。
幸隆
『俺が‥俺が村上を倒してみせよう。それが俺が武田に加わる条件だ！！』
この言葉に二人は唖然とした。
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