第7章 新たな一歩へ

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この言葉には、部屋の外の 縁側に居た甚平たちも驚愕した。 甚平 (殿、何を・・・) そして、なおも幸隆は 言葉を続けた。 幸隆 『ふっ、とは言うても すぐには無理じゃわな・・ が、必ずや先の言葉を 実現致そうや。』 信方 『貴殿が口先だけで無く、 実績ある武将である事は ことに承知じゃ! されど、相手は村上、 甘く考えてはおられんか!?』 当時、勢いを増し 勢力拡大を繰り広げていた 武田家では、あったが 北信濃侵攻にあっては その村上氏の存在が、 信濃制覇に、"待った"を 掛けていた。 勘助 『信方殿、 弾正忠幸隆様は、 過去に戦い勝利を治めた 経験も御座ります。 故に、強き部分も知り そして弱点も見知っておるのでしょう』 幸隆をよく知る勘助は 信方にそう言葉を向けた。 反応に困る信方に 幸隆 『板垣殿の申す事もっとも成。 しからば、晴信公に お伝えくだされ。 某も用意を致し、 躑躅ヶ崎に赴き、 改めて礼を致したきにて』
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