第7章 新たな一歩へ

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ー甲斐国 躑躅ヶ崎館ー 弓道の鍛練をしている 晴信の元へ小姓が歩みよる。 ヒュンッ!シュッ! 『お見事で御座います!』 その言葉に晴信は 弓を渡し、用を聞く 晴信 『なにか用か?』 小姓は汗を拭く為の手拭いを渡し 『板垣様、山本様が 御館様に目通り願いたし! と、広間にお待ちで御座います』 晴信 『おぉー、帰ったか! どんな土産話か楽しみよ。 すぐに行く、と伝えよ、』 晴信は駆け足に、広間に向かった ドッ、ドッと足音が 近づくと二人は平伏し 次の言葉を待った。 晴信 『いやー、早かったなー、 二人とも苦労であった! で、真田弾正はどうであった?』 上機嫌な問いに二人は 挨拶もすまし早速に本題に入った 信方 『ははぁ! 対面し話をして、 よーやっと殿がなぜ、 あの者に対し興味を、 示され勧誘されたのかが わかり申しましわい』 信方は幸隆に対し 晴信がなぜ、そこまで 興味を持つのか? 会ってみる瞬間まで わからなかった。 それを聞いた晴信は 満足そうに口を開く 晴信 『ふふふっ、 やーっとわかりよったか、 普通、敵の大将格と 一対一で打ち合い勝ったらば、 殺そう?が、 あやつは平然とそれをせんかった 次は自分が身を寄せておるだけの大名家の為 大軍相手に突っ込んで来よる、 話せば色々と出てくるわ、 中々、出来る事では無い話よ』 勘助 『殿、弾正様は、 殿のお誘いをお受け致して 下さりましたぞっ!』 普段はあまり感情を表に出さない 勘助が嬉しそうに、 晴信に報告をなした この言葉を聞いた晴信は ポンッ!と手を叩き、 嬉しげな面持ちで、 勘助に言葉をかける。
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