第7章 新たな一歩へ

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晴信 『なんと? 引き受けてくれたか‥。 何回も何回も使者を、 使わしてでも当家に 迎え入れる覚悟であった! それが一回とは…。 はははっ、驚いたっ! 勘助、信方!大儀じゃ!』 晴信は実際、 使者を何回使わそうとも 口説き落とし何が何でも 武田家へと迎え入れる気だった。 だからこそ旧領を、返す。 即ち領地をやる!と、 破格の条件まで出した。 それでも幸隆を、 口説くには時間も掛かるだろう と、思っていた。 嬉しい予想外れに、 晴信はすこぶる機嫌を良くした のは、言うまでも無かった。 そんな晴信に言いづらいような 雰囲気をした勘助が、 晴信に言葉を向けた。
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