第2章 海野平合戦

5/9
242人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
武田の一隊は、真田では無く 手始めに海野 棟綱軍を、攻撃の対象とした。 『敵、動きまして御座る。 村上 義清軍を始め、 一斉に出撃して参りました!』 『来たか!槍隊を前に出せ 遊撃隊を割いて槍隊に回せぇ!』 伝令が報告し幸隆が指令を下す。 その頃、戦場では海野軍 望月軍 禰津軍 真田に与する 軍勢が集中攻撃に合っていた。 『禰津隊!総崩れ!』 『望月軍、村上軍と奮闘中』 飛び交う様に報せが入ってくる。 戦場では常に状況が変化する。 幸隆 『儂の方には抑えの軍を、 向けてきただけだったか、』 真田には抑えの軍だけを差し向け 他の真田方の軍には主力を導入し 一気に畳みかけていた。 『望月隊、敗走ー!』 残るは海野 棟綱軍と 真田 幸隆軍だけである。 その海野軍も総崩れ寸前まで押されていた。 望月 禰津を破った部隊も 海野軍と交戦中の部隊に加わって いた。
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!