第7章 新たな一歩へ

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幸隆は安全のため いくつかに分かれた。 (業正殿・・信綱・・小幡殿・・ 申し訳ない、いつか 受けた恩は必ず返しまする) 名残惜しくも、 旧領回復を悲願とする 幸隆は心の中で謝罪をする しばらく進み 河原道へと出た時 慌ただしく甚平が、 後ろから駆けてきた 『どうした甚平!』 その幸隆の言葉に 『殿っ!後方より 騎馬隊が駆けて来ております!』 『なっ‥事前に道々は 調べておいた筈、 これはまずい。 見破られたかっ‥』 普段は冷静な物言いをする 幸隆もこの状況に 顔色が真っ青になった そうこうしている内にも 騎馬隊は迅速な速さで 追い付いてくる 『おそらく。 武器ある者を連れ 後方で足止め致す! その間にも甲斐国境へ 抜けてくださいっ! 山本殿が手勢を連れて 待っておられますっ』 『いや、そうはいかん。 俺も残ろう!誰の手の隊かは しらんが、お前らだけを 残しては行けん。 妻と子らは先に行かす! に、しても勘助とそんな 約束をしておったのか?』 甚平は勘助と手紙で 交渉し迎えの手勢を 率い国境まで来てもらう様に 幸隆に内緒で事を運んでいた 『勝手な事とは 思いましたが、 安全を思い交渉しておりました!』 『そうか、 お前には心配掛けたな。 ありがとう、』 そう言うと指示を飛ばし 武具を持たない者等を 先に行かせた。 そして数多の松明が 近づいて来た
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