第8章 別れと旅立ち

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『お待ちしておりました。 されどこの警護の隊は?』 いまいち状況が飲み込めない 勘助が幸隆に質問して来る 追っ手を差し向ける事こそあれ 警護をしてくれる事など まず持って考えれないのが 普通であった。 だが、幸隆や業正たちの 垣根を越えた親交が それをなし得ていた 幸隆は勘助にわかる様に、 説明をする。 『なっ、あの御方が 上野の守護神 長野上野守殿‥』 キレ者 勘助も驚きを隠さず居た そこへ 『貴殿が武田家の山本か?』 業正が勘助へ言葉をかける
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