第2章 海野平合戦

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棟綱 『最早、これ以上は持ち堪えれぬ 一旦、退却じゃー!!』 海野軍も勢いに乗る大軍の敵軍を 前に遂に退却に追い込まれた。 『海野隊!敗走ー』 この報せに幸隆は覚悟を決めた。 『最早、勝機は失せた… だが奴等に真田武士の意地を、 見せてやるわー。 これより武田軍目掛け 突撃を開始するッー! 雑兵には構うなッ、 目的は敵中突破じゃ!』 敵の別動隊と武田の本隊に 挟み撃ちに合うは必定の、 状況であった為 幸隆は 敵中突破を提案した。 真田兵は覇気漂う幸隆の 号令に何時に無く士気が高い。 幸隆 『目にもの見せてやれー 行くぞー!出撃ィ』 その大号令に真田の兵は 『オオオオォー!!』 と地鳴りを起こす程の鬨を上げた 幸隆は敵陣に切り込むと 雑兵等の繰り出す槍などを 軽々と退け鬼神の如く突進を、 繰り返した。
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