第3章 山内 上杉家

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僅かな供を伴い幸隆は、 上野国 箕輪の地へと辿り着いた 箕輪を治めているのは 上杉にこの人あり!と謳われる 長野 業正である。 業正は城門まで迎えに、 出てきていた。 『長旅、お疲れであろう‥ ひとまず城の中へ、』 手を伸ばし休息を勧めた。 幸隆は馬を降り一礼すると 『御心使い、痛み入る。 某よりも先に妻子を、 入れてやってはもらえぬか?』 そう言い後ろに目をやった。 業正は笑顔で 『良かろう‥ささァ! 中へお入り下されッ、』 幸隆一行は業正に連れられ城中へ 入っていった。
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