第4章 相模の獅子

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業正はニヤリと笑みを浮かべ 『八万、八万じゃ!』 幸隆は驚き、目を見開いた。 この当時…兵農分離も、 ままならない時代。 八万もの軍勢が集結してでの、 大戦など聞いた事も無い程の、 規模の大きな話しであった。 そして‥この大軍勢を、 収集した古河公方足利 晴氏の… 足利(室町幕府)の権限を 思い知る。 いくら失墜したと言えど 日本の武家社会の頂点に 君臨する組織である。 幸隆 『驚いた…、驚きましたぞ、 業正様 八万とは凄い。』 業正 『うむ、常陸の佐竹 安房の里見 下野の宇都宮を始め 関東の諸侯集めての陣触れ じゃからの。 しかし…大きな弱点がある。』 猛将でならす業正が 顔をしかめて言葉を繋ぐ。
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