第4章 相模の獅子

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業正 『関東連合軍と言えど、 所詮は、寄せ集めの、 烏合の衆。今一、 団結力に欠けておる様での』 業正が言葉を言い終ると同時程に 幸隆 『方や対する北条は、 一枚岩の団結力で、 迎え撃ってくる… 烏合の衆と一枚岩の団! この違いで御座いますな?』 業正に、そう答えを返し 言葉の矢を投げた。 『されば‥さればこそ! 業正様、西上野衆の力 他の関東諸侯に目に物見せて、 やりましょうぞ!!』 一呼吸 置くと業正は、 幸隆に再び口を開いた。 『とにもかくにも、 儂はこの戦!関東一帯の、 情勢を変える"大決戦"と 踏んでおる。』 そう呟く業正の目は、 ギラギラと猛者の輝きを 放っていた。
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