― 真田の咆哮 ―

第４章 相模の獅子

当然である。

今の今まで家臣は、
籠城を押していた。

更に北条の当主であり
総大将である氏康自らが
一団を率い出撃する事…

家臣はてっきり籠城戦に持ち込み
長引かせ連合軍が退くまで待つ
戦術と思っていたのだ。

何より総大将である氏康
直々の出陣に家臣団の士気
が高まったのは言うまでも
無かった。