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― 長野軍 陣営 ―
業正
『おぉ、幸隆殿!如何した?』
幸隆は一礼を済まし陣幕の中を
進んで言葉を返した。
幸隆
『夜分に御免つかまつる。業正様、北条氏康に動きが、
有った模様で…。』
幸隆が言葉を発した後
長野の家臣たちが声を上げる。
家臣
『なに!?幸隆殿、それは
真か!?』
家臣2
『何の策あって我等、
連合軍相手に進撃を…』
家臣3
『籠城策を取らねば、
勝機は無いであろうに…
氏康自らの出撃‥
つまりは動かせる全兵を率いての
出撃か?それとも単なる挑発か?』
長野家臣団が思い思いに、
言葉を出す。
業正はそれをジッと聞き終えると
口を開き話し出す。
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