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氏康は一旦、
兵に休息を与え、
主だった将を集めた。
氏康
『よいなッ！？
手はず通りに動け！
武田の後詰めも、
直に到着するであろう。
牽制には申し分無い。
後は‥川越城の綱成に
合図を送り、
敵を殲滅するのみ。』
家臣団は氏康の言葉を
まじまじと聞くと、
大きく雄叫びをあげる。
氏康は再度、言葉を並べる
氏康
『早雲公以来‥
長年、我が北条の前に
立ちはだかった、
古河公方、両上杉を
叩く又と無い好機‥
絶対にのがすで無いぞ。
では、これより
進軍いたす！
各々、覚悟は良いか！！』
その問いに北条軍は
多感に反応し、
士気は高まった。
『おおぉぉーー！！！』
と雄叫びをあげる。
氏康
『これより、
敵の油断を誘う！
敵軍の面前までは出でるが、
決して戦うな！
奴等は打って来ようが、
少しの追撃で終えよう…
そして反転し、
突撃を開始し別動隊が背後を
強襲し、武田の援軍に
牽制をけしかけてもらう！
後は敗走した敵を
追撃し領内から追い出す！
北条氏康！一世一代の、
大戦じゃー！！
者共、後を振り向かず
敵を領内から追い出せーー！！』
オオォーーー！
と大きな鬨をあげると
北条軍は進撃を開始し、
ここに
戦国三大奇襲戦の
川越夜戦が幕をあげた。
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