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軍儀を終えた
幸隆は陣に戻ると
北条に備えて、
軍を整えていた。
『直に、勝敗も決しよう
気を引き締め、隊を乱すな』
幸隆は再度、気を配る。
陣中には緊張感が
高まり無駄話をする者も
いないくらいに統制が取れていた
足早に進む物音と共に、
報せの伝兵が幸隆の元へ来る。
『申し上げます!
北条勢、上杉朝定様が軍勢の
目の前まで姿を現して、
ございますッ!!』
幸隆は勢いよく
立ち上がると、
『来たか…。
至急、前面に駆けつける!』
いよいよ、かと
奮起すると矢継ぎ早に
指示を飛ばし、
兵を率い北条出現の地へ
向かった。
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