第4章 相模の獅子

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ワァァァッーー!!! ガキィーンッ!! オォォッーー!!! 両軍は激突し互いに一歩も 引かぬ戦いを演じた。 『北条にこれ程の騎馬隊が、 おるとは聞いておらんぞ. おい!ヌシがこの隊の大将かッ? その問いに男は、 『箕輪の雄 長野業正殿と 見受け致しッ!拙者、 北条氏康公が元にて 箱根一帯を支配する 風魔の小太郎と言う者、 以後、見知り置きをばッ』 業正 『ふっふっ、 風魔とな?北条抱えの、 諜報を担う風魔が、 武辺も秀でておるとは 恐れいったわいッ. 小太郎!ではッ行くぞッ』 ガキィーン!キィーン!キィーン 両者の刃から火花が散った。 小太郎 『噂通り…お強い方だ』 業正 『なんの、まだまだ. 馬上での戦いならば ソチも得意であろうがっ、』 再度、打ち合うも互角の戦いは らちが明かない。
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