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こうなってくると武田陣営も、
牽制の意を込めた静観態勢から
強制的に迎撃態勢へと変更する。
晴信
『相も変わらずの、
荒武者ぶりじゃの~!
まっこと猪の様じゃて』
悠長な物言いではあるが…
その目には闘争心が映える。
当初より静観のみ。を、
任務としていた武田勢は
不意を突かれた様に、
崩れ始めたが..
戦に長けた武将の多い
武田軍は次第に陣形を、
立て直し、数で大いに勝っている事もあり、盛り返しはじめた。
甚平
『殿、こりゃ~囲まれますぜっ』
甚平が長刀片手に、
幸隆に情勢を知らせる。
幸隆もそれは把握していた様で、
幸隆
『流石にこれだけ暴れりゃあ..
あちらも静観近い姿勢を、
貫く訳にはいかんだろうなっ』
危うい状況が
更に危うくなろうとしているのに
幸隆には何処か余裕があった
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