第5章 真田対武田

6/20

242人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
こうなってくると武田陣営も、 牽制の意を込めた静観態勢から 強制的に迎撃態勢へと変更する。 晴信 『相も変わらずの、 荒武者ぶりじゃの~! まっこと猪の様じゃて』 悠長な物言いではあるが… その目には闘争心が映える。 当初より静観のみ。を、 任務としていた武田勢は 不意を突かれた様に、 崩れ始めたが.. 戦に長けた武将の多い 武田軍は次第に陣形を、 立て直し、数で大いに勝っている事もあり、盛り返しはじめた。 甚平 『殿、こりゃ~囲まれますぜっ』 甚平が長刀片手に、 幸隆に情勢を知らせる。 幸隆もそれは把握していた様で、 幸隆 『流石にこれだけ暴れりゃあ.. あちらも静観近い姿勢を、 貫く訳にはいかんだろうなっ』 危うい状況が 更に危うくなろうとしているのに 幸隆には何処か余裕があった
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!

242人が本棚に入れています
本棚に追加