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幸隆
『おらッー!!
甲州兵とはこんなものかッー!
はいーッ!次ぃッ!次ィー!』
自慢の朱色の十文字槍を、
振り回し突き進み武田本陣に、
真田勢はドンドン近づいて行く。
ー 武田 陣営 ー
板垣
『鬼美濃ッ!教来石(馬場信房)!
おぬし達、アレの進撃を、
食い止めよ。最早…
本陣目前まで来ておる様じゃ、』
宿老.板垣信方も
武田の猛将を幸隆に
ぶつけ何とか食い止め様と、
指示を出した。
両名は即座に、
隊を率い、一直線に
突っ込んで来る真田隊に迎撃した
真田兵と武田の原隊が激突する!
ワァァァーーー!!!
どかんかいッーーー!!
邪魔すんなッーーー!!
最強と名高く鬼美濃の
異名を取る 原虎胤の隊すらをも
この時の幸隆勢は圧倒!!
瞬時に抜き去っていった。
原
『なっ、何とッ!!
もう..もう抜かれたかッ!
おんのれぇ~ッ!
兵をまとめ早よう追えッ!』
配下に指示を飛ばし
真田隊の後を追う様にして駆け出した。
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