第5章 真田対武田

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幸隆率いる手勢は決死に、 決死を重ね 猛攻を続けている。 教来石 『押されるなーッ!! ここを通さば.. 後にあるは本陣ぞーッ!』 後に武田四天王の一人に、 数えられる馬場 信房も 何とか猪が如く 突っ込んで来る真田を、 食い止め様と踏ん張る。 ガィーン!キィーンッ!! オオォーー!!! 男達の怒号と武器の金属音が、 戦場を響かせる。 幸隆 『後…少しじゃ.. よし、喜平!! 後方に弓隊を編成し、 敵方の宙目掛け射させいッ!』 ただでさえ、 猛追の真田隊相手に、 押され気味の教来石隊にとって 不意な飛び道具は更に、 混乱を招くのは必至であった。 準備が整った後方の弓隊は 見方には当たらぬ様、 敵方に向かい一斉に弓を放った。 喜平 『はッ‥放てぇーーッい!!』 ヒュン! ヒュュン! ヒューーン! 弓は宙を舞う様にして 見事、教来石隊の方面へ的中! 『ぐあッ!!』 『きゃ‥きゃつ等、何時の間に弓隊を』 迅速‥ 真田軍はこの言葉に ピッタリな動きで 敵を撹乱させた。 更には幸隆率いる隊の 猛攻を前に、教来石隊は 突破口を与えてしまった。 教来石 『ん‥のれぇーい!! 隊をまとめよー!! すぐに追わねば‥ 本陣が危ういッッッ!』 幸隆はついに... 武田本陣目前まで辿り着いた。 雑兵が本陣を守る様に、 幸隆や甚平.喜平に、 襲いかかるも、それらを、 甚平 『じゃからに、殿には 手出しさせぬ..と、 言うとろーーがいッ!!』 長刀を振り回し まわりの敵を一蹴する。
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