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ー 武田 本陣 ー
晴信は目で確認出来る位置に、
幸隆等 真田隊が、
奮戦しているのを、
目を細め、アゴに手をあて．．
ジーーッと眺めていた。
晴信
『我軍の猛将をあてても、
突き抜く武力．．．
敵ながら天晴至極じゃっ！』
一呼吸すると．．．
名刀であろう長刀を抜き、
『真田弾正ーー！！！
俺は此処じゃーーッ！
決着ばつけようぞ！
はよー来いッッー』
大声を張り上げた。
そして、
側近たちの制止を振りきり
晴信は前へ前へ歩み進む。
喜平
『雑兵は某が承ります！！
先へ進んでくだされっ』
幸隆
『敵軍は兵を分散しておる．．
本陣は手薄じゃ！！
手柄などよいッッ！！
よって本陣が突破口じゃ、』
幸隆の言葉に周りの者はコクリと頷く。
いくつか深呼吸した幸隆は下知を下す。
『…突撃ーーーッ！！！』
オオォォーッ！！！
と真田軍は士気旺盛に、
武田本陣へと攻めいった。
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