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二人が打ち合いなどを、
している。と、知った
武田重臣 板垣 信方は、
直ぐ様、制止する為
その場へ向かった。
『あれだけ申したに．．
殿は何を考えておるのじゃ！
おい、ヌシ等も急げッ』
配下の兵を引き連れ
晴信と幸隆の居る場へと
早足に向かって行った。
晴信
『ちっとも鈍っとらんッ！
強いな、それでこそ…真田よッッー』
そう言い放つと再び太刀を
幸隆目掛けて突き出す！
調度その時に板垣は
その場へ辿り着いた。
『殿ッ！！
なにをしておるんですかッ！
御身は大将ですゾっ！』
その板垣の言葉に、
晴信
『今だけは好きにさせぃ、
俺は一度は、この真田幸隆と
打ち合い負けた…、
これは男の勝負なんじゃ！！』
勢いよく言葉を吐く晴信に対し
板垣
『殿のお気持ちもわかるが…
最早、かつての若君の立場とは
違うのです。
殿の代わりに某がケリを
つけまする！！』
そう言うと素早く抜刀し
晴信と刀と刀で押し合いを
している幸隆に向かって
走って斬りかかって行った。
晴信
『手出し無用じゃッ！
板垣ッ！！！』
板垣
『殿ー！お退きくだされー！！』
その時………
ガッキーーーンッ！！！！！
板垣の刀が宙を舞った。
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