第5章 真田対武田

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二人の刀は、 又もや吹き飛んだ‥。 二人の刀がぶつかり合う寸前に 勘助が二人の刀を弾き飛ばした。 晴信 『ぬしゃー、何をするッ! 俺の刀剣まではじきやがって、 何のつもりじゃ‥えー勘助ッ!』 晴信が凄む様にして、 勘助を問いた出しだした。 勘助は手に持つ刀を下に向け 勘助 『御二方双方に、某には、 "恩義"が御座りまする... 今この場で御二方どちらかが、 倒るを阻止するが、 某の恩返しにござれば!』 昔.勘助は諸国放浪中に、 幸隆がまだ真田の地を治める 領主の頃、仕官を求め 真田の地を訪れ、 幸隆もまたそれを受け入れ 数年の間を共にした仲であり、 幸隆は彼を友と呼んだ。 勘助はさらに言葉を繋ぐ.. 『上野国箕輪にて.. 今や剣聖と謳われる 上泉武蔵守信綱より 手解きを受け更に腕を挙げた 幸隆殿を相手に、 御館.一歩も引かず 戦い抜いて御座る‥』 幸隆は箕輪城主 長野業正の客将 上泉信綱より剣の手解きを 受けていた。 その事を勘助が知っている事に 驚く表情を垣間見せるも、 すぐに刀を手に持ち鞘に治めた 時同じくして‥‥ 甚平 『武田の別隊が、 追い付いて来たみたいですッ! 殿ッ!』 幸隆に告げる。
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