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自邸の中に入ると、
幸隆は皆に一旦‥
休憩を与えてから、
広間へ収集をかけた。
真田弾正幸隆
海野甚平
中野喜平
長野甚平
は、北信濃~関東の地図を囲み
策を探るべく軍議的なものを
催しし始めた。
幸隆
『頼みの綱の管領様が、
あのままではのー、
俺は‥真田の地に残る者の為
一刻も早よーに、
領地へ戻らねばならんに』
めずらしく握りこぶしを作り
焦る様に第一声を幸隆が口に出す
途中から遅れて来た
真田一党も部屋に
入って来た。
棟綱
『幸隆!遅れてすまん!』
そう言うのは
幸隆の一族である
海野棟綱である。
この棟綱は幸隆の母方の一族で
幸隆が自領を追われた
海野平合戦で共に戦った者である
幸隆は関東遠征の前から
幸隆に縁あり各地に居る
真田一統を収集していた。
そして今…
真田一統は幸隆の元へ
集結するのである。
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