第6章 各々の動向

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『勘助!それは誰じゃ??』 『勿体振らんと早よ言うてくれ!』 と、他にも様々な声が、上がっていく。 晴信自身も分かりきっては、 いたが、あえて結問する。 晴信 『皆、静まれ! これでは勘助も話が、 できぬでは無いか、 で.勘助!その者の名は?』 晴信の言葉に家臣一同は、 静まり勘助の口から 飛び出す者の名に聞き入った。 勘助 『はっ・・ははぁ!!! では、申します!! その御仁の名は… 今は関東管領の元に、 身を寄せておられる、 真田弾正忠幸隆殿にござる。』 一同は名前を聞くや、驚愕した。 それは幸隆と武田家の間に、 起きた過去があるからである。 晴信の父 信虎期に、 信濃諸侯と共に武田家は 海野氏 望月氏 などと共に 幸隆の領する真田郷を攻め 海野平の合戦にて、 幸隆から領地を奪った事である。 そんな過去のある 武田に対し恨みを持っていて 当然である。と、 武田家臣一同は思慮する。 晴信 『フッ・・真田弾正か、 まあ俺も思う処、 あの者が一番適任しておろう と、思うてはおった…』 笑みを浮かべ 晴信はそう返答した。 板垣 『くぬう、確かに… あの者ならば何もかもに 合点がいく!しからば、 どうやって引き込むかじゃ!』
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