第6章 各々の動向

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家臣達の思う処も"そこ"である。 鬼美濃 『板垣殿の申す通り、 だが、どうやって 勧誘し事を運び武田家へ 迎え入れるかじゃ!』 そこで勘助が口を開く。 勘助 『確かに普通に考えれば 武田家は幸隆殿からすれば 仇敵に御座ろう。 されど幸隆殿も、 指折りの知勇兼備の名将、 旧領回復は念願の筈! 某が一度、 上野国の真田邸へ趣き、 話を持ち掛けて参りまする。』 この勘助の言葉に、 晴信 『ヌシは昔… 真田弾正と交友を持ち 世話になっておったと 言うておったなー。 よし、勘助行って話を 持ち掛けて来てくれ! 俺もあの者ならば… 信用できる気がするんじゃ』 板垣 『御屋形!なれば某も、 勘助と共に参りとー御座る!』 晴信 『おう!よかろう、 お前も武辺者で馴らす猛将じゃ あの戦振りを見て 興味を持ったのだろう… では、早よー出立し 上野国に入ってくれ!』 数日後、 この両名は上野国へ向け 出立したのであった。
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