第6章 各々の動向

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ー 天文15年(1546年) ー 上野国 幸隆は、箕輪城に赴いていた。 幸隆 『で、相模の北条でするが… 古河公方御所を取り囲み 足利晴氏公を隠居に追い込み その子息・義氏様を、 新たな古河公方に擁立した様で』 元々、表面上では 友好関係にあった古河公方を 北条は滅ぼさ無かった。 業正 『ふむ、古河公方の据え代えに、 出よったか。扇谷上杉は、 滅ぼし古河公方を代え傀儡に しようという策か‥』 幸隆 『その様ですなー、 北条がこれより猛攻に 撃って出るは必至… 管領 山内上杉を 滅ぼそうと士気を高めて おるでしょう』 業正 『で、あろうなー! が…甘いわっ、 儂の目が黒いうちは 奴等に上野国は取らせん! 何時でも掛かって来い! と、言うもんじゃ!ははははっ』 自信満々に業正はこう呟いた。 が、それは何の根拠も無い 自信では無かった。 事実、 業正はこの後 幾多の大敵とぶつかり合うが それら全てを退け 見事、西上野を守りきる事になる 上泉信綱 『ふっ、 業正様も大した自信だな! だが、誠.その通り! 業正様がおりゃー 上野を各地の大名等が 取るこたぁー無理じゃろうて!』
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