第6章 各々の動向

20/23

242人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
それから長い時間の、 談義を終え 幸隆は供を連れ 箕輪城を出、帰路についていた。 幸隆 (うーん、 情勢は上野国武蔵国の、 管領 上杉家に不利に なってきておるのー、 だが、まっ確かに.. 箕輪の武神 長野業正健在である限り、西上野は敵の手には渡る事は無いだろうな…』 帰り道、 胸の内で思考を巡らしていた 幸隆に真田の三平の一人 海野 甚平が、幸隆の元へ 駆け足にやって来た。 甚平 『おぉ!殿、 今日は思ったより遅かったですな』 幸隆 『ああ、 情勢が芳しく無いでな、 長野殿や上泉や長野家臣たちと 敵に対する策を出す為、 少々、談義が長引いてなっ、 で、甚平!如何したのか? 俺を探しに来たのだろ?』 幸隆のその問いに... 甚平 『えぇ、 殿、客人です。』 その言葉に考える素振りをした幸隆は、 幸隆 『客人!? はて、誰かおったかのー、 何処のどなただ?』 その問いに甚平は、 声を低くし幸隆の目を見て 甚平 『甲斐国… 当主武田晴信よりの使者に 御座いまするっ!』 幸隆はその言葉に 幸隆 『なにっ? 武田家より使者だと? 俺にか?うんー、 内容はよくわからんが‥ ひとまず客人を待たせてはいかん!急ぎもどろうっ!』
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!

242人が本棚に入れています
本棚に追加