館の住人

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翌朝…何となくリビングに向かった。腹が減った訳でもなく…だた一人にはなりたくなくて…。 って、いい匂い…。 「おはよう。朝ごはん食べるよね?」 梓さんが朝ごはんの支度をしていた。まだ朝早いのに…。 「何となく、ナオ君が来る気がしててね。はい、どーぞ。」 ご飯にみそ汁、焼魚と青菜のおひたしと玉子焼き…。和食の朝ごはんだ。そういえば、じいさん家で食べたのと同じだ。 「あっ!!もしかして、パンの方が良かった?」 あたふたしながら梓さんが聞いた。俺が梓さんの作った食事をじーっと見て何も言わなかったから…。 「あっ、ごめん。ありがとう…俺、和食好きだよ。」 「そうなの?良かった…。さぁ食べて♪」 食卓に着いて朝ごはんを頂くと梓さんはにっこりと微笑んだ。 .
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