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じいさんは何も言わなかったけど、きっと『死』を意味した言葉を言いたかったんだろう…。
俺だってあの時、死んでもいいって思っていたからな。
だから…俺も何も言わない。
「とにかくだ、俺はほっとけないだけだ。」
「…。拾った奴が悪い奴だったらどうすんだよ…。」
「ホントに悪い奴はいないもんだ…。」
「あっそ…。やっぱりじいさん甘いね…。
まぁいいや…。あの豪邸はじいさんのか？」
「あぁ…今はあの家とこの家だけだかな…。」
とりあえず金持ちなんだ。何やってたかなんてどうでもいいな…。
それより…ホントに悪い奴はいないか…。
じいさん…そんなわけないだろう…。
「家賃とか気にしなくていいからな？」
「はっ？」
「その代わり、畑手伝え。」
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