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「わかればいい…。」
そう言うとじいさんはニカッと笑った。
じいさんの笑顔に俺はほっとした。
「じいさん…俺いつまであそこにいていいの？」
「あ？」
「いや…急に追い出されるのは…嫌だし…その…。」
「わしは追い出したりしない。出ていきたくなったら、出ればいい。ただし…条件があるけどな。」
「条件？金か？」
「違うわっ!!このボケっ!!よく聞けよっ!!
ちゃんと生きていく力と生きる目をしていること。
過去にとらわれず、受け入れること。
わしらがいるってことを忘れないこと。
死ぬなんて考えないこと。」
「……。」
「他にも個人的にはいろいろあるんだかな…。だいたいこの４つだ。」
「そっか…。難しいな…。」
普通なら『なんだそんなこと？』なんて思うのかな…。
それとも、『頑張ってみる』とか『大丈夫っ!!』とか…？
俺にはできねぇよ…。
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