ひとり

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あれから…何日が経っただろう。 俺はまだじいさんのところにいる。 体調も戻って、じいさんの家でのんびり過ごしていた。ほとんど、真白の遊び相手だけど……。 真白はいつも全力だ。遊びも食事も…。まさに“生きている”って、感じだ。 俺もこうだったのかな…。 あと、不思議なことはこのじいさん… 俺のことは何にも聞かないんだ…。 家族…学校…友だち… 好きなものや嫌いなもの…。 なんであそこにいたのか…。 俺としては都合がよかったけど…俺が話すのを待っているのかな…。 「ナオ兄ちゃんっ!!」 「真白…。どうした?」 「じぃじが呼んでるよっ!!」 じいさんが…なんだろう? ちゃんと話す時期がきたのかな? .
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