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異臭を放つどす黒い死体が辺りを埋め尽くす。
月の光は、分厚い鉛で遮られたかのように地上に届くことは無い。
そして、無数に蠢<ウゴメ>く大小様々な光…
その数は、最早数を知ることさえ叶わない。
それらは、この世で忌み嫌われている存在。
世間一般では、この者たちのことを“魔物”と呼ぶ。
その数は、今もなお増え続けているため正しい総数を知ることは到底出来ない。
しかし、それらの多くは群れることを嫌うため、こんな状態になる事はまず無いのだが…
その群は、進行方向を変えまた新たな獲物を狩るため、歩を進める…だが
…ザッ
突如、群の進行方向に一つの黒い影が舞い降りた。
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