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黒い影は、黒いローブを羽織っているようで、深く被ったフードのせいで表情は読み取れない。
「…………………」
そして、無言で何もない空間から一振りの漆黒の刀を取り出す。
その黒い刀身は見た者の心まで黒く染めてしまうかのように不気味に光り輝く。
いつの間にか、先程までの分厚い鉛の雲は溶け、月光が黒い影を照らし出す。
その瞬間、魔物の群は戦慄する…
黒いフードから覗くその瞳は、見た物を全て凍りつけるかの様に冷たく、全てを拒絶するかのように凄まじい殺気を帯びていた。
魔物達は、後退り震え上がる。
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