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「…どうした?」
声からして男のようだ。
しかし、その声からは何の感情も籠もっていなく、冷たくそして重く魔物達の鼓膜に響き渡る。
そして、魔物の一匹が発狂して叫び声を放つ。
それが、合図となって次々と黒い男を威嚇するように凄まじい叫びが大地を駆ける。
しかし黒い男は、まるで聞こえていないかのように叫びを無視して刀を構える。
それと同時に先程とは、比べ物にならない程の凄まじい殺気を放ち、ある言葉を口にする…
「お前らは…俺を殺してくれるのか?」
…刹那
男は、そこから消えた…
そして、魔物達の悲痛な叫び声が怪しく光る月に向かって響き渡った…。
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