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朝、暖かな日差しがコンクリートの歩道に降り注ぐ
真新しいと思われる制服をだらりと着くずした少年が、日差しの中を先へ先へと進んでいた。
「やっべぇ…入学式から遅刻なんてマジ運ねぇ」
少年の名前は、亜愚那 洸。本作品の主人公の1人である。
1人である
・・・・・
と書いたのには色々あるが、それはまた別の機会に。
洸は今日学校の入学式をむかえていた。が、初日から寝坊してしまい遅刻か否か…その瀬戸際だった。
「何、あの人?」
校門まであと100m程という所で、不意に人が目にはいった。
その人物は今では珍しく、ジャージ姿で片手に竹刀を持ち腕を組みながら生徒を待ち受けるかのように立っていた。
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