終りの鐘。

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早めに仕事が終わり、皆で帰る車の中。 天使に話しかけた…… 「この後2人で出掛けませんか?」 貴方に聞こえるように… 僕の大好きなヒョン。 貴方の愛する元恋人… 「うん。いいよ!」 真っ白な笑顔が、僕に向けられる… 貴方が愛する笑顔。 僕とは違う素直な笑顔。 貴方を横目で確かめる… 不安そうに、俯いて… 行き場を無くした想いからか、固く握られた拳。 僕と天使が、どこで何をするのが気になるんでしょう? あっ………違うかなっ? 貴方が気になるのは天使の行動だ… 僕と言う固有名詞は必要ない。 単なる天使の相手。 それくらいの問題でしかない… 貴方も天使と同じ真っ白で正直者。 残酷なまでに… 僕はその瞳に映りたかったんですよ… 真っ白な貴方に愛されて… 僕も真っ白になりたかった………
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