終りの鐘。

5/7
前へ
/30ページ
次へ
予め予約をしてあった部屋へとチェックインを済ませて、向かう… 撮影で使った部屋とは違う… どんなに二人になろうとも、天使はヒョンでしかない… 貴方が僕といる時の気持ちと同じ… 大切だけど… 愛しさじゃない… 愛してるけど… 特別じゃない… 「ねぇ?ここで何するの?」 一通り部屋を探索した天使はフワリとベットに飛び乗った。 「そうですね…溶けましょうか?」 溶けて消えてしまえばいい…… 「えっ?」 ベットに座る天使に一歩一歩近付く、訳の解らない顔をした天使も… 張り詰めた雰囲気を作れば、自ずと、強張る表情… それを確認したのと同時に、右手に握りしめた終わりの合図を繋げた。 貴方に… さよならのベルを… 「なっなんだよ!」 「まず口から閉じましょうか?」 これから何をされるのか、解るから、僕を怖がるんでしょう? 何をされるか… 貴方に愛されてた天使だから解るんでしょう?
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加