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廊下で泣いてる姿なんか人に見せてはいけない。
そのくらいの立場は弁えてる。
たまに凄く普通に憧れる…
でももし普通だったなら、貴方に出逢えなかった。
こんなに悲しいのなら、そっちの方が幸せだったのかもしれないけれど…
涙を堪えて、ホテルを出れば、ちらつく雪。
上を見上げれば、柔らかい雪がフワフワと空から降ってくる…
貴方が途中転んでなければいいけど…
視線を戻して歩き始める。
キット…
このまま行けば貴方に逢う…
天使のためにどんな顔して走ってくるのでしょう…
怒ってるかな……
怒ってるよね……
殴られたら………
悲しいな……。
貴方を見つけるために、前を向いて歩いた。
貴方に最後の嘘を伝えなきゃ…
そしたらもぅ、
オモニに言われた通り…
少しだけ我儘に素直に…
自分を出していこう。
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