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「雪も降り始めましたし…裸は寒いですよ?」
貴方の顔が歪む…
天使の待つ部屋に行けば、僕の嘘は簡単にバレルから…
今は出来るだけ早く僕の目の前から消えてほしい。
僕が泣いたら、何もかも…
無駄に終わってしまうから。
「お前、最低だな!」
その言葉を残して、目の前から貴方は消えた…
愛しい人は…
愛しい人を追い掛けて…
僕の前から消えた。
これで良かった。
これで終わった…
家に帰って待っていれば、キット笑いながら貴方は帰ってくる。
僕の愛した笑顔で、ごめんな?ありがとうと抱き締めてくれるはず…
これで良かった…
これで幸せ…
なのに…
貴方の笑顔が見れるのに…
なのにどうして…
こんなにも、苦しいんでしょう…
こんなにも涙が止まらないんでしょう…
夜の道…ポツリポツリとすれ違う恋人達は、幸せそうに笑っていた…
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