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『貴方が好きです。』
家にたどり着き、マンションを見上げながら呟いた。
貴方に届く事のない僕の想いは、雪のちらつく景色の中、黒い空へ白く消えた。
最後の最後まで届く事はなく…
家まで歩いて帰る間に、幾分落ち着いた気持ち。
終わりを告げたあのベルを鳴らした時に、後戻りなんて出来なくなったと、自分に言い聞かせた…
貴方の笑顔が見たかったんだ…
それが、僕以外への笑顔だとしても…
いつかは、僕も…
なんて願いは…
ただの願いで終わった。
それでも、貴方の笑顔がみれるなら……
キット僕も笑える……
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