雪の様に。

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貴方が好きなんです。 貴方の笑顔が… 貴方の声が… 貴方の存在が… もぅ終わった想いなのに、心からは消えない想い… マンションを見上げれば、ヒラヒラと舞う雪が落ちてくる… 頬に触れては消える… 儚い雪… 何度も触れては消えて行く… いつしか雪は姿を変えて、頬を伝った… 涙を見せれない僕の代わりに、流れ落ちる… 雪のちらつく季節に僕の想いは終わった。 どんなに寒くても、僕には握る手は無い… 苦しさも、切なさも、寂しさも… 貴方へのこの想いも… すべて、形無くして終わった……… 残ったのは… 心に浮かぶ貴方の笑顔と… 行き場の無い愛しさ… ヒラヒラと舞う綺麗な雪… 頬を伝う雪の様に… 僕の想いも…… 溶けて… 消えてしまえば楽なのに… end。
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