嘘。

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いつの間にか迎えた朝に、昨日より重い瞼を開ければ…… 隣にいた温もりは、冷えきっていた。 淡い夢のように… いつも通りに、朝食を済ませ… いつも通りに、仕事を終わらせた。 ただ一つ… いつもと違う事… 貴方のとなりに、天使の微笑みがない… 何と無く… 昨日の涙の意味が解った。 喧嘩? 違う… たぶんきっと、二人の間で愛が歪んだんだ… 貴方の笑顔が消えた夜。 それは天使の笑顔も消えた日。 いつも二人で過ごしてきていた貴方達は…… 皮肉にも離れた時間までも一緒なんですね… 風呂から上がり部屋に戻れば、昨日見れなかった寝顔が、僕のベットに沈んでいた。
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