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「ヒョン…恋人が泣きますよ?」
解っていても確かめたかったのは僕のエゴ。
貴方が悲しい顔をするのなんて、解りきっていたことなのに…
うっすらと目を開けた貴方は、消えそうな声で…
恋人はもういない…
それだけ答えた。
悲しそうに、落とされる視線。
今にも溢れそうな瞳を見て…
僕は正直嬉しかった…
これで貴方が手に入る。
素直にそう思えたから。
でも、すぐに気持ちを伝えた所で、貴方はまだ恋人を忘れられないでしょう?
だから僕はまだマンネでいます。
狡い嘘つきだから…
もう少し貴方に嘘をつきます。
貴方が僕を見てくれるように。
貴方に愛して貰えるように…
特別…と貴方に言って欲しいから……
ねぇ?
こんな僕でも愛してくれますか?
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