彼女の異常な出会い

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 僕は入り口から少女をこっそりと観察することにした。  理由なんて分からないけど、果てしなくおもしろい予感がしたんだ。ここを逃したら次はないってくらいに、僕の直感がそう告げている。  変な少女は顔面を赤いペイントで染めている。もともとは白いワンピースだったであろう洋服は赤黒く汚れていて、歪な模様を描いていた。  つか、何族だよあんた!? どこ出身よ!?  頼むから「アババ」とか「タママ」とか「チュララ」とか叫びながら踊るのをやめてくれ!  腹筋がねじ切れる! いや~、めっちゃツボに入ったね。3秒も堪えきれなかったよ。
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