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そこそこ大きい廃ビルの三階、一番奥の部屋。ここには長方形の窓がいくつか連なって自然光を取り入れてはいるが、今が夕方だということと、ジメジメとした空気のために一層薄暗く感じる。
そこに女の子が一人、パイプイスに座っている。彼女の名前は淡雪真白(あわゆき ましろ)。
真白は美人だ。もう相当なまでに美人だ。
艶のある黒髪のロングヘアーに整った顔立ち。程良く筋肉の付いた長い手足に、陶器のような白い肌。
ついでに頭も良かったりする。
周りからは吊り合っていないと言われるんだけど………まあ、僕もそう思う。
でも彼女は言ってくれるんだ。
「周りなんか気にしないで。私は君のことが好き。君も私が好き。それで十分」
なんて優しいんだ。僕のマイスウィートハヌィー!!!
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